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事実と思い込み


普段生活を営んでいる中で私たちは想像からの選択を迫られます。その想像は果たして正しいのかどうかを、過去の経験や自身に持っている情報を基にしています。

 ある事から農業の本を手に取る機会がありました。読んでいくと自分の知っている情報と農業を行っている人の現実にかなり差があるのが事実でした。

 例えば大規模農業のリスクを金銭でハッキリと表していました。また農業就業者数の減少はITや機械化の恩恵であることや、ゲノムと遺伝子操作は違う事、農薬の現実など全て数字や統計データを基にした事であって、感覚や想像の話ではありませんでした。

 土木業界でも同じことがいえると思います。データを無視して先入観で言葉を発信するのは大変危険な行為であると思います。

 統計データを中心にこれからの建設業を予想します。建設業は就業者数は減少傾向及び高齢化が進んでいますが、業者数はここ10年は横ばいの48万社あります。また廃業社数と新規事業社数が平成29年度から逆転して新規事業社が増えています。従業員が減少し高齢化してるのに、業者数が増えてる割と参入しやすい業界であることがいえます。

 建設業就業者数が大体500万人(平成27年度)で内、55歳以上(令和元年)が全体の約40%となります。あと10年その内の半分がリタイアしたとして、従業者数が100万人程度減り、400万人を切る可能性は十分だと思います。500万人から100万人としても20%の損失が既に想像できます。

 数値から考えますと現状の発注量をこなすには、ICTで最低でも1名の働きに対して20~30%の向上、1.2~3名分の働きを機械にしてもらわないと維持が難しい事だけは言えそうです。

 素人の推測ですが、データからみた考えは何となくですが真実味を帯びているなぁと書いていて感じた次第です。いかがでしたでしょうか?

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