工事における古墳・遺跡について。
当社の近所に高速道路の扱いだと思うのですが、北近畿豊岡道が通っています。この道路ですが但馬を縦断する為、多くのトンネルを通過する形で形成されています。
特に但馬地域に入ってからトンネル工法が多く、山をV字に開削(削って)して道路にしている部分が、非常に少ないのが特徴かもしれません。これには「噂」としまして、朝来市にある『ちゃすり山古墳』が原因らしいのです。
工事が行われる際に、古墳調査を行って埋蔵物を収集して記録して取り壊すのが通常なのですが、ちゃすり山古墳からは「オーパーツ」に近い埋蔵物が発掘された関係で保存が決まり、道路路線を一部変更したらしいのです。その後は、この様な状況を減らすべくトンネル工法を主体とし、開削工法を減らしたんだとか。
専門職の私たちが聞いても「へ~そうなんか~」と信じそうな話ですが、現実に設計している人たちは、恐らく「予算」等複数の要素で選定されていますので、この話は噂以上になることはないでしょう。
以前、遺跡調査の先生に昔聞いた話ですが、但馬地方の小さい山の上は古墳だらけになっているみたいです。何でも3世紀~4世紀頃は出雲から奈良・京都方向へ円山川を使って、物流を運ぶ拠点として栄えた恩恵で、お墓がいっぱいある感じなんだとか。
北近畿豊岡道が早く完成して地域が活性化してもらえたらなぁと思います。