用具の地域名
建設工事で使われている道具の名前は現場では通称名がよく使われています。
たとえば左の絵にある機械は通称名「ユンボ」ですが正規名称は「バックホウ」と言います。「ユンボ」はフランスのシカム社(現ユンボ)の商標名です。詳しくはwikiでみてください。バックホウは「後ろ向きに掘る」作業から由来しています。
追記しますと機動部分は「キャタピラ」の絵ですが、キャタピラは、CAT社(キャタピラー)の商標名で、通常は「クローラ」と言います。ですので、クローラー型のクレーンを「クローラクレーン」と言います。クローラは「芋虫」から由来しています。
さらに先端部分はコンクリートを破壊する「油圧ブレーカー」という
装備です。これについては地域によって名称が様々です。通称は「アイヨン」と言います。アイヨンの語源はNPK社のIHP-400が起源(アイ・ピー・エイチ・400=アイヨン)とされています。関西では主にこの言い方ですが、地方によっては「ジャンボ」と言ったりするそうです。(語源由来はジャンボブレーカーみたいです)
ですので、阪神大震災の際は地方から応援に来てくれた職人さん達との打ち合わせの際に用具・機械名の違いで「?」的なことが多々あったと聞いています。道具は同じでも地域で名前が変わるちょっとした例でした。