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脳の感情器官は主語を知らない!


 仕事とは誰かの要求に誰かが応える所から始まります。当然誰かとは人間なので会話や

交渉が必要となります。会話では色々な言葉が飛び交いますが、言葉を文章にすると

「主語+述語又は動詞・・」なんて感じになるのでしょう。

 問題はその言語となる音を受け取るのが耳で音声を変換するのが脳なんですが、この

脳ってのが厄介な存在です。脳の言葉を理解する部分(以後言語脳)は主語が解ります。

しかし問題は感情をコントロールする部分(以後感情脳)は主語がわからないらしいです。

 ですので、貴方が相手に罵倒する言葉を発した時、言語脳は相手に発信していると理

解できるのですが、感情脳は理解できないので、自分に発信されていると勘違いするんです。

相手を罵倒した後、何となく気が重たい感じた経験のある人は私だけでは無いと思います。

 これは感情脳が体に悲しいやら苦しいと思えるホルモンを抽出して全身に発射し、その場

から逃げようとするからだそうです。で、このホルモンが全身に行きわたるのに大体5~10秒

程度で、ホルモンの影響を消すのに大体2時間程度はかかるみたいです。

 これを読んで何となく思い出したことありませんか?

相手が悪くて怒鳴ったり叱ったら、自分がシンドイ又はダルい、気が重い感じになる事

有りますよね。これは意外に感情脳が原因なのかもしれません。

昔の言葉で「言霊」が自分に跳ね返ってくるとか言うのは、昔の人は経験からその事を

理解していたのかもしれません。

 当社の社員にも若手の技術者が数名います。若手とは可能性があるが未熟な部分も多々あります。

30~50年程前まではどの業界でも指導の際は罵倒したり、時に暴力もあったみたいです。

当社では現在まずありえません。ましてや指導する側も上記の状況になると疲労困憊になります。

ですので、当社では指導の際にはできるだけいい点を見つけ、結果ではなくその過程を「褒める」

ようにしています。そうしないと指導者が指導を継続できない、指導される側も改善しようとしない現実があるからです。甘やかすのと褒めるのは違います。甘やかすのは見逃す事で、褒めるのは

明日への活力になる可能性を秘めています。0と100程の違いがあります。そして指摘と暴言も違います。指摘は変化を促しますが、暴言は思い通りにならない勝手な主観です。

言葉って本当に取り扱いが難しいですね。


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